ChatGPT(チャットGPT)を使えない国はどこ?VPN接続をすれば使える?
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海外でChatGPT(チャットGPT)を利用しようとしたら使えなかった。日本では問題なく使えていたはずなのに…。
そんなお悩みありませんか?
便利で使い勝手も良い『ChatGPT(チャットGPT)』ですが、一部、使えない国もあります。
そこで今回は、ChatGPTが使えない国と使えない国でChatGPTを使えるようにする方法についてお伝えします。
ChatGPTとは?
(出典:ChatGPT)
『ChatGPT(チャットGPT)』とは、OpenAI社 によって開発された、人間と会話しているような自然な文章を生成するAIチャットボットサービスです。
GPT(Generative Pre-trained Transformer)という技術を基盤にしており、大量のテキストデータをもとに訓練されています。
そのため、人間と自然な会話ができたり、質問に答えたり、文章を生成したり、さまざまな情報処理が可能です。
国によってChatGPTが使えない
人々の生活を便利にしてくれる『ChatGPT(チャットGPT)』ですが、国によっては検閲が厳しく、アクセスが制限されている場合があります。
たとえば、言論の自由を制限されている国では、制限外のデータを処理するChatGPTへのアクセスを制限しようとする動きがあります。
ChatGPTへのアクセスが制限される国では、『VPN(ブイピーエヌ)』を使用することで利用者は自身の位置情報をちがう国に設定し、インターネット接続を暗号化することでChatGPTへのアクセスすることができるようになるという方法がありますが、VPNを知らない人も多く、困っている人も少なくありません。
ChatGPTが利用できない国に渡航する予定のある人は、事前にVPN接続についても知識を持っておくと良いでしょう。
補足:VPNとは?
『VPN(Virtual Private Network、仮想プライベートネットワーク)』とは、公共のインターネット接続を使用しながらも、安全でプライベートな通信を確保するための技術です。
VPNを使うことで、遠隔地にあるネットワークにセキュアにアクセスでき、通信データが暗号化されるため、第三者に情報が漏れるリスクが大幅に減ります。
ChatGPTが使えない国・使えなかった国
ChatGPTが一部の地域で使えない背景には、それぞれ国によって事情が様々です。
ここからは、具体的にChatGPTが使えない国、使えない状況になった国を紹介します。
1. 中国
中国では、2023年2月にChatGPTへのアクセス制限が実施されました。
中国政府はChatGPTが「虚偽の情報を与えるリスクがある」という理由から制限を実施しました。しかし、専門家の中には「政府の思想に反する返答をChatGPTがするからなのでは?」とも言われています。
ChatGPTの利用を禁止後、その代替品として、中国Baidu(百度)が開発、2023年3月16日にリリースした『アーニーボット』という対話型AIを利用するように呼びかけました。
2024年現在もChatGPTに対するアクセスの規制は続いているため、中国国内でChatGPTを使いたい場合は、VPNを介したインターネット接続が必須になります。
2. イタリア
イタリアでは2024年現在はChatGPTに関する制限は無いものの、2023年3月に “個人情報保護機関” がChatGPTへのアクセスを一時的に禁止していたことがありました。
政府は規制の理由として、”欧州一般データ保護規制” をあげて、ChatGPTの利用を制限しました。
規制されている間、中国と同じようにイタリアのエンジニアの開発した『PizzaGPT』がChatGPTの代替として注目されましたが、同年の2023年4月28日に、ChatGPTへのアクセス制限は解除されました。
どの国でも、規制されてもChatGPTの代わりとなるAIチャットツールが用意されているのが面白いですよね!
他に規制のある国は?
ここまで、ChatGPT規制が話題になった国を2つ紹介しましたが、先述した国以外にも、ChatGPTの利用に制限を設けている国はあります。
現状、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)や、ロシア、イラン、アフリカの一部でChatGPTが利用できません。
そのため、これらの地域では中国と同じようにVPNを介してChatGPTを利用する必要があります。
ちなみに日本では、仕事などにも活用する動きが見られるなどChatGPTの使用に関して積極的に利用する方針が取られていて、政府からも特に制限をかけるといった話は出ていません。
ただ、学校の宿題など一部のコミュニティ内では利用を禁止するといった場合もあり、一概に “国が禁止していないから自由に利用できる” といったものでも無いのが現状です。
EUでは、2023年6月14日にAIの規制案を採択、2026年に完全適用を目指していますが、AI規制法案は世界初の試みです。
生成系のAIを使用する企業は、データベースへの登録、サービスの技術文章の作成など様々な制約を義務付けられるようになり、ChatGPTが現段階で規制されているわけではありませんが、この規制案により今後ChatGPTが規制の対象にかかる可能性があります。
利用できない国でChatGPTを使う方法
なお、ChatGPTを利用できない国からはVPNに接続することでChatGPTへアクセスを行うことが可能となります。
ここからは、VPNに接続してChatGPTを利用する方法をお伝えします。
手順1. プロバイダに登録してVPN接続する
まずは、利用するVPNのプロバイダサイトに登録しましょう。
利用料金はプロバイダによってさまざまです。無料で使えるものもありますが、セキュリティ上の問題などから有料のVPNを使うほうが安全です。
アカウントを登録できたら、VPNのアプリケーションをインストールして、登録情報を入力後VPNに接続できます。
手順2. サーバーを選ぶ
VPNに接続できることを確認したら、ChatGPTを利用できる国のサーバーを選択します。
ChatGPTを利用できない国として挙げた中国、北朝鮮、ロシア、イラン、アフリカ以外のサーバーであればそのほとんどでChatGPTを利用できるでしょう。
実際にChatGPTへアクセスできたら成功です。
ChatGPTを使えない国でもVPN接続をすれば使える!
このように、『ChatGPT(チャットGPT)』は便利な反面、データ保護の観点などから、使用に制限を設けている国もあります。
ただ、『ChatGPT(チャットGPT)』が利用できない場合国に滞在する場合でも、VPNに接続することでChatGPTへのアクセスが可能になるケースがあります。
VPNの利用は、ChatGPTを使うためだけでなく安全なインターネット接続にも有効とされているため、気になる人はこの機会に1度VPNを利用してみてください。