GL-MT3000レビュー!話題のトラベルルーターを出張先ホテルで使ってみた。
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ビジネスで出張する際に欠かせないものといえば、ノートパソコンやスマホ・タブレットなど、インターネットを使う端末です。
出張先ホテルでのインターネット環境が悪く、ストレスを溜めてしまった経験はありませんか?
そんなときに活躍するのが、持ち運びできるルーター『トラベルルーター』です。
今回ピックアップするのは、SNSなどで話題の『GL-MT3000』です。この記事では、『GL-MT3000』を実際に購入し、出張先ホテルで使ってみた感想・レビューを、特徴や通信速度などの調査結果を交えてお伝えします。
- トラベルルーターとは?
- GL-MT3000のスペック
- GL-MT3000を使用して感じたよかった点・悪かった点をレビュー!気になる特徴
- よかった点レビュー① 持ち運びに便利なコンパクト設計
- よかった点レビュー② Wi-Fi6対応で通信速度はかなり良好
- よかった点レビュー③ VPN接続でセキュリティも確保
- 悪かった点レビュー:正直、不満はなかったです。さして言うなら、初期設定が初心者にはわかりづらい。
- GL-MT3000の価格は?
- 余談:GL-MT3000のルーターモードとAPモードをホテルで使ってみた
- GL-MT3000は自宅でもWi-Fi機として利用可能。出張先から帰っても活躍!
- GL-MT3000は満足のいくトラベルルーター
トラベルルーターとは?
『トラベルルーター』とは、持ち運び可能な小型のWi-Fiルーターのこと。
ホテルで使用することが多いため、”ホテルルーター” とも呼ばれています。
近頃では、大抵どこのホテルでもフリーWi-Fiが完備されていますが、残念ながら部屋の位置によっては「電波が弱い」「回線が遅くて使いにくい」など、困ってしまう場面も少なくありません。
そんなとき、持参したトラベルルーターにホテル備え付けの有線LANを接続することで、自分専用のWi-Fi環境を構築することができます。
出張が多い人にとっては、とても便利なアイテムです。
GL-MT3000のスペック
まずは、GL.iNet社のトラベルルーター『GL-MT3000』の気になるスペックを見ていきましょう。
仕様 | GL-MT3000 |
---|---|
重量 | 196g |
サイズ | 106×83×33mm |
インターネットプロトコル | IPv6 |
Wi-Fi速度 | 2.4GHz, 5GHz (802.11a/b/g/n/ac/ax) [email protected] GHz 2402Mbps@5 GHz |
USBポート | USB Type-C(USB3.0) |
CPU | MediaTek MT7981B Dual-Core 1.3GHz |
RAM | DDR4 512MB |
ストレージ | FLASH 256MB |
WAN端子 | ポート数 x1 1000BASE-T 100BASE-TX 10BASE-T |
LAN端子 | ポート数 x1 1000BASE-T 100BASE-TX 10BASE-T |
同時接続可能台数 | 70台 |
メーカー | GL.iNet |
トラベルルーターとして、充分なスペックです。
とくに、重量が200g以下で、サイズも「106×83×33mm」と手のひらサイズなのは嬉しいポイント。こんなに小さいのに、同時接続可能台数が「70台」と高スペックなのは驚きです!出張先でWi-Fiを使って複数人で会議やセミナー・イベントを開催したりする時にも便利です。
加えて、GL-MT3000は、VPN接続 や Wi-Fi6 に対応していて、セキュリティも安心、通信速度も期待できる高性能ルーターなので、期待は高まります。
GL-MT3000を使用して感じたよかった点・悪かった点をレビュー!気になる特徴
ここからは、実際に使用してみて「GL-MT3000のココがよかった!」という特徴について、お伝えしていきます。
ホテルに戻ってから、YouTubeで動画を見たり、Netflixで映画を見たりと、快適な時間を過ごすことができました。
よかった点レビュー① 持ち運びに便利なコンパクト設計
トラベルルーターの中には、スマホ用のコンセントACアダプターと同じくらい超コンパクトサイズの製品もあります。
超コンパクトサイズのルーターと比べると、「GL-MT3000は旅行用のルーターとしては少し大きいかな…」と感じながら購入しましたが、実際は手のひらにのるコンパクト感!サイズ・重さともに、大満足でした。出張時には、荷物をできるだけ減らしたいので、持ち運びに便利なサイズでよかったです。
よかった点レビュー② Wi-Fi6対応で通信速度はかなり良好
トラベルルータ―として最も重要なポイント、それはズバリ「通信速度」ではないでしょうか。
GL-MT3000は、2.5G WANポートを搭載し、Wi-Fi6に対応しているため、他社製品に比べかなりの速度が出ることが予測できます。
ホテルのLANが速ければ、より快適なネット環境を作りだせるので、期待は大。
実際にどのくらいの速度が出るのか気になったので、早速スマホを使って実測値(パフォーマンス)をチェックしてみることにしました。
結果は、こちら。
GL-MT3000にホテルの部屋についているLAN端子を接続したところ、なんと約800Mbps(2.4GHZ接続の場合は約100Mbps)の速度が出ました!
GL-MT3000、かなり優秀です。
今回、宿泊したホテルのWi-Fiの速度は約20Mbps(※hotel_wireless)。
かなり心もとない数値です。
以前、宿泊した際は、ホテルのWi-Fiだけで過ごしたため、ネットの速度が遅くかなりストレスを感じました。
今回は、GL-MT3000を持参したことで、全くストレスを感じることなく快適なネットワークライフを実現することができ、「あ〜買ってよかった」と感動しました。
この通信速度については、かなりの高得点をあげてもいいのではないかと思います。
よかった点レビュー③ VPN接続でセキュリティも確保
GL-MT3000はVPN接続にも対応しており、セキュリティ面でも安心でした。
ホテルなどのフリーWi-Fiを使用する場合、不特定多数の利用者が同時に接続するため、情報漏洩などのセキュリティリスクも考えなければいけません。
GL-MT3000には、30以上のVPNサービスをサポートするOpenVPNとWireGuard®がプリインストールされています。
VPN接続することで、守られたセキュリティ環境の中、国内はもちろん海外出張の際も安全に社内ネットワークにアクセスできますし、海外の子会社や取引先とデータのやり取りを行うこともできます。出張先からいろいろ仕事を片付けたかったので、よかったです。
悪かった点レビュー:正直、不満はなかったです。さして言うなら、初期設定が初心者にはわかりづらい。
GL-MT3000を使用して、満足できなかった点も書こうと思っていたのですが、実際に使ってみて不満に感じた点はありませんでした。
通信速度も速いし、持ち運びもしやすかったし…と良い所ばかりで、さして言うなら、初期設定などが『中上級者無向け』と感じた点でしょうか。
GL-MT3000は、先述した通りOpenWrtで動作するため、拡張性にとても優れているのですが、プラグインやアプリケーションの追加は自分で行う必要があります。
そのため、他社製品に比べると、初心者には少し敷居が高い製品だと感じました。
ただ、ルーターなどの知識が少しあれば、問題なく接続は可能です。
補足:ネットワークの知識があればさまざまな用途で使用可能
GL.iNet社のGL-MTシリーズは、OpenWRTをベースにしたフリーソフトウェア(ファームウェア)を搭載したトラベルルーターです。
OpenWRTとは?
ルーターやアクセスポイントなどのネットワーク機器向けに開発されたフリーソフトウェア(ファームウェア)で、Linuxベースのオペレーティングシステムの1つ。
GL-MT3000は、OpenWrtで動作するため、さまざまなプラグインやアプリケーションをインストールできる拡張機能が提供されています。
ネットワークの知識が多い上級ユーザーであれば、幅広い用途で使用することが可能でしょう。
GL-MT3000の価格は?
(出典:楽天市場)
GL-MT3000の価格は、時期によって変動もありますが、現状『20,000円前後』で購入が可能で、楽天市場の通販でも購入することができます。
「メール便」で配送してくれる所が多いのですが、今のところ、「あす楽」対応している販売店はなかったので、出張や旅行の予定が決まっている人は、早めに注文しておくと良いかもしれません。
余談:GL-MT3000のルーターモードとAPモードをホテルで使ってみた
GL-MT3000には、簡単にモードを切り替えられるスイッチが付いています。
まずは、ルーターモードで接続してみました。
しばらく使用していると、インターネットへの接続が途中で切れてしまうというトラブルが発生。(※ おそらくですが、この現象については、全てのホテルで起きるわけではないと思います。問題なく使用できるホテルもあるはずなので、宿泊先のホテルがルーターモードで接続できるかどうか、まずは試してみるのがおすすめ。)
上記のように、今回宿泊したホテルでは、ルーターモードでの接続が上手くいかなかったため、APモードに変更して再度接続してみました。
すると、今度は切断されることなく、無事インターネットに繋がりました。
APモードにすると、GL-MT3000の管理画面にログインができなくなってしまうため、APモードでの接続時は、おそらくVPN接続やファイル共有の機能は使えなくなると思われます。
ルーターモードに戻すには、本体側面のmodeボタンの左横にあるボタンを長押しします。
すると、リセットされ、ルーターモードに戻り、管理画面にアクセスできるようになります。
その他の設定はリセットされず、そのまま保持されていたため、場合に応じて「ルーターモード」と「APモード」をうまく使い分けることができれば「特に問題はない」という印象でした。
GL-MT3000は自宅でもWi-Fi機として利用可能。出張先から帰っても活躍!
GL-MT3000はWi-Fi6に対応しているため、自宅でもWi-Fi機として利用可能です。
出張先だけでなく家でも使えるのは、利用価値が高く嬉しいポイントではないでしょうか。
GL-MT3000は満足のいくトラベルルーター
GL-MT3000は、Wi-Fi6やVPN機能など、通信速度やセキュリティ面で、とても満足のいく優れたトラベルルーターです。
OpenWrtなど初心者にとってはあまり馴染みのない、難しい機能も搭載されていますが、ネットワークの知識がある方であれば、さまざまな用途に使える製品で、「買って損はなし!」という印象を受けました。
ホテルによっては、モードの使用が限られる点がやや残念ではあるものの、これからの出張・旅行に積極的に持参したい一品です。
トラベルルーターが欲しかった人は、ぜひ一度チェックしてみてはいかがでしょうか。