Chat with RTXとは?特徴や始め方・利用料金は無料?日本語対応はいつ?
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2024年2月13日(米国時間)、米 NVIDIAが、Windows PC上のローカル環境で動く、AIチャットボットのデモ『Chat with RTX』を無償で公開し、話題を集めています。
ChatGPTの登場以来、さまざまな生成AIチャットボットが登場してきましたが、今回の『Chat with RTX』は、インターネット接続を必要としない “ローカル環境” での動作が可能とのことで、”速度も早く、セキュリティも強い” とビジネス利用との相性も良い点が特徴的です。
早くも、「社内ツールとして使えるのでは?」など、期待の声が高まっています。
そこで今回は、Chat with RTXとはどんなAIチャットボットなのかや、日本語対応はいつかについてお伝えします。
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Chat with RTX とは?
『Chat with RTX』は、2024年2月13日(米国時間)に発表された、インターネット接続不要な “ローカル環境” での動作が可能な生成AIチャットボットのことを指します。
(出典:NVIDIA)
『Chat with RTX』は、”Mistral” や “Llama 2” などの大規模言語モデル
現在は、Windows PC のみ対応していて、”GeForce RTX 30シリーズ以上” かつ “8GB以上のVRAM” の『GPU』を搭載した、Windows 11 のPCでのみ利用することができます。
開発・提供元は、GPUの設計で有名な、アメリカカリフォルニア州にある半導体メーカー『NVIDIA(エヌビディアコーポレーション)』で、今回、デモアプリという形で、『Chat with RTX』を無償公開しました。
“無料で利用できる” というのは、うれしいポイントですよね!
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Chat with RTX の特徴
ChatGPTのリリース以降、世界では、Microsoft Bing や、Meta AI、Auto GPT など、数々の生成AIチャットボットが登場してきました。
その中でも、今回発表された『Chat with RTX』が大きな注目を集めているのは、インターネット接続を必要としない “ローカル環境での動作が可能” という特徴があるからです。
“ローカル環境” での動作が可能ということは、インターネット通信の影響を受けないので、回答速度が速くなるだけでなく、”セキュリティも強い” というメリットがあります。
セキュリティ面で、Chat GPT の利用を制限していた国・企業にとっては、『Chat with RTX』の登場は、生成AIチャットボットの技術を、安全にビジネスに利用できるチャンスとも言え、期待されているんですね。
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Chat with RTX の始め方
『Chat with RTX』のデモアプリは、下記の公式サイトからお試しでダウンロードすることができます。
> NVIDIA「Chat with RTX」公式ダウンロードページはこちら
ただ、まだ日本語対応されておらず、ダウンロード容量が重い(約36GB) 動作可能なPCのシステム要件が高いなど、日本の一般ユーザーが実際に使用できるようになるまでには時間がかかる見込みです。
今後のアップデートに期待して、楽しみに待ちましょう。
Chat with RTX のシステム要件
プラットフォーム | Windows |
GPU | NVIDIA GeForce™ RTX 30 または 40 シリーズ GPU、VRAM 8GB 以上の NVIDIA RTX™ Ampere もしくは Ada Generation GPU |
RAM | 16GB 以上 |
OS | Windows 11 |
ドライバー | 535.11 以降 |
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Chat with RTX の日本語対応はいつ?
なお、気になる『Chat with RTX』の日本語対応の時期ですが、現在、開発元である NVIDIA から、日本語対応の具体的な時期に関する発表はありません。
現状は、日本語で話しかけると、英語で回答されたり、不自然な日本語での回答が返ってきたりする状況なので、今後のアップデートに期待しましょう。
正式に日本語対応が発表される前に利用を開始したい場合は、英語に翻訳した上で入力するなどの対応が必要です。
NVIDIAの『Chat with RTX』を試してみた。
…残念ながら日本語力は低そう。全角数字をうまく認識できない上に、表現もおかしい。
同じ質問を英語ですると、こちらは不自然でない返答が返ってきた。#NVIDIA #ChatWithRTX #人工知能 pic.twitter.com/Bwa8Tq1wfW— TodoONada_corp (@TodoONada_corp) February 15, 2024
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Chat with RTX の今後の進化に期待!
このように、今回デモアプリとして公開された、ローカル環境で動く生成AIチャットボット『Chat with RTX』は、情報漏洩などセキュリティー面でのリスクを懸念して生成AIを活用できていなかった人・企業にとって、魅力的なツールです。
まだ日本語対応されていなかったり、ダウンロード容量が重かったりと、日本の一般ユーザーが利用できるようになるまで時間がかかる見込みですが、今後のアップデート次第では、一気に活用の場面が広がる可能性があります。
進化に期待しつつ、追加情報をチェックしていきましょう!